- 2025.4.22(火)
- マチュー・パヴォン、18番パー4で残り約163ヤードのセカンドを入れてイーグル ショット・オブ・ザ・ウィーク【RBCヘリテージ】
大会概要
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大会名称
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RBCヘリテージ
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放送日時
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2025.4.20(日)
あさ5:00 〜 7:302025.4.21(月)
あさ5:00 〜 7:30 -
開催場所
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ハーバータウンゴルフリンクス (サウスカロライナ州)
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賞金総額
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2,000万ドル
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優勝賞金
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360万ドル
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FedExCupポイント
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700pt
■小平智が2018年大会最終日に6打差を大逆転し初優勝!
小平智の優勝はPGAツアー15試合目で日本人最速、ノンメンバーから一撃でシード権やメジャー出場権など、いくつもの夢を叶えた。
ヘリテージ(遺産)は地域の歴史や文化、プレーしてきた多くのレジェンドを称えようと命名。勝者にはスコットランドの伝統的タータンチェックのジャケットが贈呈される。
昨年からシグネチャーイベントとして開催され、スコッティ・シェフラーが前週マスターズに続き2週連続優勝。今年もヘリテージの名の元に強豪選手集結の強フィールドで激戦必至だ。
■Pebble Beach EAST(東のペブルビーチ)設計は奇才ピート・ダイ&ジャック・ニクラスの垂涎コラボ
開催コースのハーバータウンGL(7,213ヤード・パー71)は東部サウスカロライナ州に1968年開場、翌年から大会がはじまった。設計は奇才ピート・ダイと全盛期のジャック・ニクラスによる垂涎のコラボで、西部カリフォルニア州太平洋沿いにある絶景ペブルビーチGLを彷彿させることから「東のペブルビーチ」と称される。
16番パー4まで樹木でセパレートされ狭いドッグレッグのホールが続く。上空は枝が張り出す“エア・ハザード"、グリーン面積もツアー平均の半分と極端に小さく、弾道の左右、高低のバリエーションや緻密なコントロールが必須。木々の枝にはスパニッシュモスが垂れ下がり、ハナミズキなどの綿毛が雪のように舞う日もあるなど、地域独特の雰囲気を醸し出す。
最注目は左側に大西洋がひろがる18番パー4。ティーイングエリアに立ち、まず視界に入るのはランドマークでショットの目標にもなるグリーン奥の赤と白の灯台。高さ27mで内部のらせん階段で最上部まで登ることができる。
■歴代優勝者はレジェンドがズラリ、第50回勝者・小平智の圧巻ショットメイキング
歴代勝者はショットメーカーのレジェンドが名を連ねる。パーマー、ニクラス、トム・ワトソン、ニック・ファルド、グレッグ・ノーマンと大会名ヘリテージそのもの。デービス・ラブIIIは初優勝を含め最多5回の優勝で圧倒的強さを誇った。
2018年に小平は初出場にしてフェアウェイキープ率75%、卓越のショットが8.39ストロークも貢献する圧巻プレー。キム・シウとのプレーオフ3ホール目でバーディを奪い、大会50回の記念大会で見事勝利した。
■Why? ツアー最小パット記録を独占
PGAツアーのパット数の記録は72ホールで最少92パット、2番目が93パット、3番目が94パット。それぞれデビッド・フロスト、ケニー・ノックス、ジョージ・アーチャーで、いずれもハーバータウンGLで樹立されている。
理由はグリーン面積がツアーで2番目に小さく(平均グリーン面積3800平方フィート)パーオン率が低いため“寄せワン"パターンが多く、必然的にパット数が少なくなるからだ。
■ヒルトンヘッドアイランドとは
開催コースは前週マスターズ開催ジョージア州の隣州にある大西洋に突き出た小島ヒルトンヘッドアイランドにある。オーガスタからは車で約2時間の距離だ。1633年、英国人ウィリアム・ヒルトン船長により発見されたことから名付けられた。
現在、島には30数コースあり、その多くがアーサー・ヒル、トム・ファジオ、ロバート・トレント・ジョーンズなど著名設計家による名作で、ゴルフリゾートしても人気だ。食事は海沿いなのでシーフードが有名。ファンシーなレストランもあるが、船着き場にある小屋のレストラン。獲れたてのエビや生牡蠣で白ワイン!と幅広く楽しめる。
18番ホール奥の灯台横にハーバーがあり、かつてノーマン、ラブらは自家用クルーザーで来場し停泊船に滞在し参加していた。最終日は多くのクルーザーやヨットが大集合! チャンピオンを汽笛で祝福するのが恒例だ。
文:佐渡充高(解説)
HOLE
PAR
YARDS
1
4
410
2
5
550
3
4
469
4
3
200
5
5
569
6
4
419
7
3
217
8
4
473
9
4
332
TOTAL
36
3639
HOLE
PAR
YARDS
10
4
451
11
4
436
12
4
430
13
4
373
14
3
192
15
5
588
16
4
434
17
3
198
18
4
472
TOTAL
35
3574
大会の注目選手

PGAツアー公式サイトの優勝予想で、最有力に推されたのは前回王者のシェフラー。手の怪我で出遅れた今季はここまで7試合に出場し、優勝こそないものの、前週マスターズの単独4位を含むトップ10入り4度を記録している。
優勝予想2番手はコリン・モリカワ。今季出場6試合すべてでトップ20入り、RBCヘリテージでトップ10入り2度をマークしていることが評価された。
以下、3番手にパトリック・キャントレー、4番手にシェーン・ローリー、5番手にコーリー・コナーズと続く。
また、2022年覇者のジョーダン・スピースは6番手、ザンダー・シャウフェレは8番手、ルードヴィグ・オーベリは9番手、ジャスティン・トーマスは14番手評価となっている。
日本勢は久常涼が出場する。
(写真:Getty Images)
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